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店主ブログ

僕は高いところ無理。

2018.11.12

改装工事の近況に戻ってきました!

今日は壁紙です。築20年の建物です、畳と同じく壁紙も色褪せたり汚れが目立っているので貼り替えます。

コレは張り替える前に、まずは既存のものを剥がす作業。白いのが、剥がした後です。壁紙がまだ剥がされていない部分の方が暗い色になってます。明らかに色が違いますが、元々は壁紙も壁も真っ白でした。今日は剥がすところまでで、新しい壁紙はまだです。色はやっぱり白系にする予定ですので、だいぶ明るい店内になると思います。出来上がりはまた次の機会に

そしてコレー!外で何をしているのかと言うと、電気屋さんが動力源の配線工事をしています。この後屋根裏入ったりして、ゴソゴソやってくれました

【動力】って分かります?簡単に言うと【電力】の強力なヤツです。【電力】は一般家庭と同じで普通のコンセントから供給されます。一方【動力】は特殊なコンセント口な為、動力専用の供給口が必要になります。よって、動力が必要なコンセントの数が足りない場合、新しく作る必要があり、その工事を今日してもらいました。ちなみにコンセントの場所も重要です。電力の場合はコードが届かない時は延長コードとかで伸ばせば届きますが【動力】の延長コードはありません。その機械本体から出ているコードの長さで目一杯です。なので、配置変えしようにも、コードが届かない場所に変えたい場合は新しくコンセントを用意しなくてはなりません。

ちなみにどんな機器が【動力】扱いになるのかと言うと、動力の特徴である『強力な電気を必要とするもの』になります。そしてその強力な電気とは主に熱を出す機器になります。飲食店の場合該当するのは、電気オーブン、電気フライヤー、電気釜などの他にエアコンなども大型のものは対象になります。あとは熱機器ではありませんが、プレハブ型冷蔵冷凍庫、大型浄化槽ポンプなどもそれにあたります。少し前のものだと、縦型冷蔵庫などもありますが、基本、かなり大きなものでない限り、冷蔵庫や冷凍庫は普通の電力のものが多いです。逆に、卓上サイズの小型のフライヤーでも、油量が123位になると、動力扱いになります。それだけ、電気を熱に変えるのってエネルギー使うって事ですね?

では、大体の機器の種類が分かったところで、料金はどうなのか?ですが、コレ、電力と動力とでは、だいぶ違います。まず基本使用料からして全然違うんです。【電力】は元々契約しているアンペア数とかで基本使用料が決まり、あとは使った分の請求になりますが【動力】はコンセントの数で基本使用料が決まります。ですから、勝手にコンセント増やしたら怒られます。増やしても申請しなければ基本使用料は変わりませんから。コレはやっちゃダメです。あとは使った分の請求が乗っかるので、そこは【電力】と変わりません。そしてその【動力】の基本使用料がめちゃくちゃ高いです。細かい金額は電力会社によるので答えられませんが、基本使用料だけで考えたら、電力の方が全然得です。、、、が、使用金額は【動力】の方が安いです。ややこしいですが、こう考えて下さい。

ちょこちょこ使うもの=電力がお得

常に使い続けているもの=動力がお得

店は営業時間が長いですし、保管しておく食材も多いので、冷蔵庫は常に動いてますし、エアコンも長時間使います。浄化槽のポンプは24時間休みなしですから、大きいものは動力がいいですね。肝心の熱機器は、あまり常に使うこともないですが、沢山電気が必要なので仕方ないです。ちなみにガスコンロは熱伝導率が4060%に対してIH80%以上です。これは金額だけでいったら電気の方が熱にするのにお金かかるかもしれませんが、無駄が少なく熱になって伝わるので、飲食店厨房には適していると思います。ガスの場合約半分の熱は空気中に逃げてしまいますから、夏なんかはそりゃ暑いです。加熱したい部分には実際は半分しか伝わらず、残り半分は自分に返ってきちゃってるので、さらに非効率です。

話を戻しますが、【電力】と【動力】コレはお店にどんな機器を入れるか、そしてどう使うかによってどちらがいいのか判断する必要があります。

今回僕は既存の設備のものよりも、電気オーブンを追加する理由もあり、動力数を増やしました。『ステームコンベクション』様です。

『スチームコンベクション』様についてはまたそのうち、、、。

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