物件失恋話
2018.10.28
前々回に神栖市で開業する理由についてサラッと触れましたが、今回は神栖市内のどこで出店するのか?『物件探し』についてお話しします。
これ、やってみて色んな方法があるのが分かったのですが、僕はココで大きくつまずきます。一般的な方法としては
①不動産屋に相談
②ネットで検索
③開業支援会社などからの推薦
④地元工務店などの紹介
⑤友人知人からの紹介
などなどです。僕は全部やりました。
①の不動産屋はだいたいみんなやります。②はそうゆうサイトは今結構あります、登録しておくと情報が入ってくるみたいなやつです。不動産屋のホームページでも見れますので不動産屋に足を運ぶ前に事前情報としてみておくのがいいです。③は都内が中心なので僕は情報収集程度です。④紹介というか「ココどう?」みたいな提案でした。工務店は不動産屋とも繋がってたりしますし、飲食店の施工経験が豊富な工務店は的確なアドバイスや指摘をくれます。⑤僕は友人知人がほぼいないのであまり考えませんでしたが、最終的に物件が決まったのは数少ない知人の紹介でした。
僕は最初、仕事をしながら不動産情報を収集する程度でしたが、仕事を辞めて本格的に探す計画にしました。「2~3ヶ月あればみつかるだろう」と、、、。
この考えがバカでした。
最終的に今の物件に辿り着いたのは約10ヶ月後。正確にはこの間3件の物件で契約直前にまでいきましたが、様々な事情から断念しました。正直この期間は何していても落ち着きません。収入が無いんですから。
①~⑤までの方法で手当たり次第に探しまくるという方法を選んだ僕は、物件探し3ヶ月目で一つの物件に絞ります。これは不動産屋に出回っている物件で、3ヶ月間見て回った中で消去法で絞り込み、選んだものでした。
家賃も安く、フリーレント(契約前無家賃期間)も付けてもらえたのもあり、早々に工務店2社で見積りを作ってもらいました。
結果、金がかかりすぎました。元居酒屋だったのですが、僕がやりたいと思う造作に改装してもらうにはなかなかの金額になり、改装したところでその費用の回収が見込めるのか?と考えた時にその物件では難しいと判断しました。今考えるとこの『僕がやりたいと思う造作』ってところからして失敗だったと断言できます。
引き続き『不動産屋周り』と『工務店に相談』を中心に探していたところ、焦りからある考えが浮かびます。「コレ、普通に探してもダメだ!不動産屋には入ってこない空き店舗もあるし、自分でいいとこ見つけよう!」物件探しを始めてから市内の店や建物の見る目は変わってきましたが、よりピンポイントで『店だけじゃなく店にしてもいい建物』も捜索範囲に加えました。自分で探しつつ不動産屋にもその旨伝えると「そんなとこ無いですよね。」と門前払い。色んな不動産屋さんがいますが、そこだけにはお世話にならないと誓いました。とはいっても不動産屋の中にはとても親身になってくれる方もいて、建物の持ち主に直接交渉してくれるような事もしてくれました。、、が、これが結構な地獄でした。というのも、①街中を走っていて良さそうな空き店舗(空き家)を見つける→②不動産屋さんに話を持ちかける→③不動産屋さんが地主さんを特定→不動産屋さんが連絡を取り、話を持ちかける→④返事が来る→⑤僕に報告。という流れになるのですが、とにかく時間がかかります。これ待ってる間は生きた心地がしません。例えるなら、一世一代の大告白をして、返事がなかなか返ってこないあの心境に似てます。そして大体フラれます。
僕の物件失恋話は闇が深く、一度に吐き出すとあの時の当たって砕け散りすぎた自分を思い出し、辛くなるので次回に続きます。