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店主ブログ

食べたいものを食べる行為

2020.9.2

まーったく意味の分からないタイトルですが、ちゃんと説明します。

まず、久しぶりのブログ更新の題材ですが、ちゃんとお店の事についてやります。『ちゃんとお店の事』です。

かんどんかんどんは小さなどんぶりご飯の店。ただの丼じゃなくて、小さな丼。それを複数個お客様が好みの組み合わせで選ぶシステムです。、、ややこしいですよ?

分かってます分かってます。今まで説明しても手応え無かったり、伝え方失敗してちょっとイライラさせてしまったり、さんざん苦戦してきました。

それでも、スタッフには余程の常連さん以外は、初めて来た方と同じ位にしっかり説明するように指導してきました。

初来店でこれ見ただけでは『?』ってなる

やってみると、賛否両論あって、どちらの意見も凄くありがたく受け取っております。

今日はこの『ややこしメニュー』に決まるまでのお話。

.

僕は妻と子供がいますが、長男が産まれるまでは、二人でご飯を食べに行くことが多く、もともと飲食店をやる気満々だった僕は行った先々のお店で『良いとこ悪いとこ、真似したいとこ、美味しかったもの、楽しかったこと』など『勉強+腹ごしらえ』を実践してきました。

二人でご飯に行ってると、だんだんお互いの好みが分かってきます。似てくるってのもありますけど、メニュー見ながら『コレ好きだろうなー』とか『コレ頼みそうだなー』とか無意識に考えてました。当たったりハズレたりですが、、、。

その後、長男、次男、長女が産まれ、極端に外食頻度が少なくなりましたが、それでも子供を連れて食事に行く事もありました。

その時に気付きました。

『妻が頼むものの予想が全然当たらない』

妊娠、出産して体質が変わったり、好みが変わったとか、そう言った変化があるのは分かりますが、そうではないのです。一緒にメニュー見ながらオンタイムで『コレ美味しそー』とか話しているので、味覚や好みが大きく変わった訳ではありません。何故なのか!?

ここまでで勘の良い方、経験者の方は即理解出来たと思いますが、僕はやっと気付きました。

【僕の予想が外れてた】のではなく、

【妻が子供に合わせてメニューから選んでいた】

のです。はいここでタイトル出ます

【食べたいものを食べる行為】

を出来ていない、したくても我慢していたのです。

これは全家庭に起きている出来事かと言うとそうでもないと思いますが、子供って食べたいものが偏ったり、そもそもまだ食べられないものが多かったりします。

それでいて、「アレ食べたい!」と言っても食べなかったり💧そんな事は日常茶飯事。で、結局残ったりします。それを妻は引き取って食べていました。なので、残す分まで計算して、いや、計画してメニューから頼んでいたのです。コレを意識的にって言うより自然にやっており、僕はまーったく気付いてなかったわけです。まーったくです。ハイ。

もちろん各々食べたいものを頼み、残してしまったのは仕方ないと考える方もいますし、それはそれで良いんです。ですが、妻のように考える方もいると思います。

そういった方にとっては、外食とはお金を払っているにも関わらず、我慢しながら食事をする事になります。

全く気づかなかった僕の件は今回の話の軸では無いのでさておき、この時から考え始めます。『子供を最優先に考える大人にとって、外食で満足するハードルって高すぎやしないか?』

お子様ランチとか、離乳食提供しているお店も多くあります。それもいいと思います。が、気分屋な子供達がちゃんと食べるかどうかも分からない食事にしてはそこそこの値段したりします。そして余計なモノも付いてたりします🤭で、やっぱり残します💧

ならいっそ、大人も選べて子供も食べられるようなメニューはどうかと。お子様ランチにおもちゃ付けるのでは無く、最初からおもちゃ置いて遊べるようにしては?ほんでオムツ替えるのに狭いトイレや車に戻って替える面倒を店内で出来る様にしちゃえば?と、、。

あぁ!メニューの話なんで店の造りの話はまた別にします💦💦

そこで出来たのが今の【小さな丼何個もシステム】です。

あーやっと出た出た💧エピソードを言語化するのって難しい上にややこしさ増してる気がして不安です。

このブログをご覧の方はもうすでに【かんどんかんどん】をご利用いただいた方の方が多いと勝手に想定してますので、肝心のメニューの内容には触れないでおきます。


皆さんがどんな頼み方をして、どんな風に思ってくれているかは直接お聞きしたり、ありがたい事にSNS等で紹介してくださってますので、ご覧になれます。 

かんどんかんどんInstagram

https://www.instagram.com/kamisu.kandon/

Googleマップ

https://g.co/kgs/H4jNzr

結果、ややこしい事にはなりましたが、喜んでくださるお客様が多くいらっしゃいますので、良かったと思っています。

きっかけはそんな自分の体験から、お客様のことを想像して、開業する前から決めていたコンセプトメニューですが、一番の決め手は妻の言葉でした。

一応店をやるにあたって【事業計画書】なるものを作るのですが、その中には【収支計算】や【立地条件】【市場調査】【コンセプト】【客層】などなどの中に【メニュー】もあり、それらを本業は飲食業とは全く違う妻にも見せたのですが、

『こんなメニューだったらありがたい』

という一言。

それで勝手に自信をつけました💪

かんどんかんどんを選んできてくださるお客様は色んな方がいます。色んな方に来て欲しいという思いはありますが、まずは外食自体に不安や不満を感じている方に少しでも楽しんで頂けるお店でありたいと思っています。

『あの店だったらゆっくりできるー』

『あの店行けばワクワクするー』

『とりあえずあの店行けば安心』

『なんか変な店だけどいいやー』

『次来るときはアレにしよー』

そんな風に、日常よりもほんのちょっとだけテンション高めで来店するお客様が増えてくれるといいなぁと毎日思ってます。

メニューの話をしてるのに、味や食材のこだわりとか、一切触れてないけど、板前としてそれはどーなのかと客観視すると怖いですけど、、、、僕、肩書き『店主』なんで、まぁそれもありって事で、、、。

『店主』って言葉便利〜

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